ルアーと網膜 (齊藤)

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ルアーの話に関連する、視覚の話です

塗装を見て感覚的にどう感じるか?色合いやムラ、色相学の話は、そろそろドイツから帰国するPaint division に任せておこうかなと思いますが  それにしても、自分も同行したかったくらいなので、帰国後に知識を分けてもらいます

さて、ルアーと網膜や魚の生理学の話 ただし専門ではないのもあり雑談気味ですが

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ルアーに反応するのは、殆どが視覚によるものだと思います 魚の種類によっては、磁場等々が行動に影響するようですが、カジキの場合はその割合がかなり低いんじゃないかな?と思いますね 結局のところ、わかりません ...というのは、カジキはデカイのでまず何処かで飼おうと思っても無理なので、例えば磁場を無効化した環境で磁力に対してどの程度反応するか・影響するのかという実験ができないこと等々によります

実際には、やはり視覚第一でしょうね

それを何がどう効いているのか実証的に調べてみようと思うと難しい 比較すべきことが多すぎて、何が一番効いているのかを計算するのがとても難しい

ルアーへの反応に影響する要素をご想像ください 物凄く沢山出てくると思います 試しに書くと

 動き、色、気泡、水温、海色、潮流、潮汐、時刻、餌環境、成熟度 ...

書くとキリがない 動き一つ見ても、大きさや材質・形状・重量バランス、曳航速度と1秒あたりの振動数その他諸々に左右されるでしょう ちょっとフックアップする率(釣れ易さ)を考えて式を立てると、

 フックアップする率

  =(ルアーのアピールの強さ)×(カジキがくわえられるかどうか)×(ハリの刺さり易さ)

そんな話になるでしょうね、かなり簡略化していますが

 ・動かなすぎると、網膜や脳に到達する刺激が弱くて反応も弱い(食わない)

 ・あまりルアーが上下左右に早く動き過ぎると、追いかけ切れずにルアーをくわえられない

 ・ハリの尖り具合と刺さり易さ、刺さる位置やサイズとハリのサイズの関係

こんな部分を掛算すれば、理論的な針掛かり率が出ますね で、実際にそれがどういう関数になるかを実験して調べる場合は、他の条件が一定で上記3点のみ異なる状態で実験しないといけません 例えばキャプテンの操船とかアングラーの力量、そこらへんがあまりバラつくと、結果として誤差がでかくなり比較ができなくなります 逆に、それをカバーするなら物凄い数を釣って比較しないといけなくなります

...というわけで、カジキ釣りを「釣獲結果」から科学するのはなかなか難しいと思われます

ん~、大変だなぁ、ということで、違う角度から見ると、網膜の構造そのものから考えてみるというスタンスもあります どう見えているか?を調べる、魚類の視覚生理、ですね 網膜を観察したり、生きた網膜に光を当てて反応強度を見たり、などなど

こういう研究をやれるところは?というと、魚の生態を研究している大学ですね

例えば、東京海洋大学の海洋生物資源学科 生物資源学講座など

 http://www.s.kaiyodai.ac.jp/shigen/index.html

有元貴文 教授 という方が、魚の視覚に詳しいです 昔、ちょっと勉強させていただきました 他にもそういう研究をされている方が、内外におります

ちなみにクロカジキは、前側を見る該当部位の網膜の細胞数が多いそうです ということは、ルアーはカジキの横よりも前を通過させたほうがより良いんだろうな、ということになりますね あと弱い光でも反応できるようです

 http://www.publish.csiro.au/news.php?paper=MF02126

カジキの前方で、ティーザーやルアーをキラキラさせればOK!っていうことになります

 ...皆さんやっていますよね そこから先をどう極めていくか、そこが分かれ目でしょう

実験してみたいことがいっぱいあります