ALEXSEAL(アレクシール): 2008年6月アーカイブ

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レストア中のバートラム50のハル
ALEXSEALのファイティングレディーイエロー色で塗装された
色を単体で見ると地味で「こんな色で大丈夫かな」と思ってしまうが
実際に塗装してみると軽快感があり派手すぎず上品で飽きのこない
非常にいい色である
バートラムではあまり見かけないがよく似合っているし
「ライトウエイトスポーツカーのようにしたい」というオーナーの
要望にはまさにぴったりの選択であった

ところで僕はファイティングレディーイエローという名の由来を
この数年ずっと気になって考え続けていた
だってアレクシールのカラーチャートに載っている他の色はと言えば
アイスブルーとかアクアミストとかマッターホルンホワイト、ムーンダストなど
考えればなるほどと思えるものばかり
そうなるとファイティングレディーイエローが増々異彩を放ってくるでしょう?

直訳すると 戦う淑女な黄色 となる
何だそれ?
実はマイフェアレディーみたいな映画があって主人公のボクサーである女性が
黄色の車に乗っていてその車のイメージ色なのかとか 
日本人は知らないけど「ファイティングレディーな何々」という比喩表現が
アメリカにはあるのだろうかとか色々考えてみたのだが結局分からずじまいで
悶々とした日々を送っていた

先日 アレクシールのHeyde氏に聞いてみた
彼はオールグリップのユーエスペイントからアレクシールのマンキヴィッツ社に
移り、欠点の多かったオールグリップの短所を消し去り長所だけを更に伸ばした
アレクシールというスーパー塗料を作った人
彼なら両社のカラーチャートに載っているファイティングレディーイエローの名前の
由来を知っているのではないかと思ったからだ

やはり彼は知っていた
「昔 ある船をイエローに塗ったんだ そうしたらその船を見た人が次々に
あの色が気に入った あのイエローで塗ってくれと依頼してきたんだ
そしてその船の名前が ファイティングレディー号 だったという訳さ」

ということはお客様がオリジナルカラーを考えてその色が流行ったりした場合には
あなたの船名と共にアレクシールのカラーチャートに載り 
全世界の人達がその色を注文する なんていう可能性があるということです
まあなんと夢のあるお話
誰か挑戦してみてはいかが?

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現在造船所には既存の塗装ブースとは別に4階建て相当の足場が組まれている
作業内容はバウデッキのノンスリップ塗装と
チーク製のバウレールのクリアー塗装

それだけの為になぜこんな大げさな事になってしまうのか
今回ガーリントン61の作業に使われる塗料はアレクシール
アレクシールは最優秀の塗料ではあるが唯一の難点は乾燥が遅い事
ただこれはもう一方の雄であるオールグリップも同じでそれ故に
美しい吹き肌が得られることを考えると一概に欠点とは言えない性質

ならばその解決方法は施行側が考えなければならないだろう
周りの船に塗料を飛ばさない様にこれだけの高さが必要になる という訳
もちろんガーリントン自体は塗る部分以外は船全体にマスキングが施されている

一般的なウレタン塗料ではここまでの養生は必要としない
高級塗料を塗るという事はそういうことだ
下地作りにも何倍も手間がかかる
高級塗料で塗るということは塗料自体の値段も当然高いが
それ以外にかかる部分が大きい

だが高級艇の価値を下げない為には高級塗料による塗装が必須だ
施工者にとっても苦行となる作業だが仕上がりはそれだけの価値が
あるものとなる
その後のメンテナンスのし易さや経年劣化の少なさを考えると
値段の高さにもかかわらずアレクシールを選択される方が増えている理由も
理解できる

最近は続々と高級艇が輸入され目の肥えた方が増えているように思う
我々もその目に適うよう努力していきます



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バートラム50の塗装が進んでいる
写真はハウスの上部の塗装終了後

もちろん塗料はALEXSEAL マッターホルンホワイト
相変わらず問答無用の輝きを放っている

安田ボートショーの時に何人かのお客様とお話をさせて頂いたのだが
アレクシールに対する関心の高さに驚いた
そして実際に触れて頂くと今度はお客様が驚く番となる
とにかくツルツルでスベスベの手触り
もちろんワックスがけなどしていない状態でだ
おかげでとにかく汚れ落ちが良い
大概の汚れは軽く水洗いをするだけで落ちてしまう 
このことはアレクシール一号艇の為国氏からも度々レポートが寄せられる

アレクシールのHeyde氏が来日した時にこのスベスベの手触りについて
質問してみると
「あれはフェンダーがハルにあたった時に滑らすことによって
傷が付くのを防ぐ為にそうしてある」 とのこと
ではそのために何かを配合しているのか? との問いには
「もちろん配合しているが、それが何かは言えない トップシークレットだ」
と微笑と共にかわされてしまった

言われてみれば為国氏からは汚れ落ちのよさと共にフェンダーの傷が
付かないという事を再三言われていたのだ
だが僕はそれをオールグリップと同じだという表面硬度の高さによるものだと
思っていた もちろんそれもあるだろうが硬さだけではなかったのだ

アレクシールの説明には頻繁にニューテクノロジーというワードが登場する
いったい幾つ出てくるんだとげんなりしてしまう程
それだけ優秀な塗料だという証明でもあるはずだが
僕はまだニューテクノロジー探しの旅の途中

いつになればアレクシールの全てを把握できるのであろうか
旅はまだ続きそうだ