ALEXSEAL  その性能の秘密2 (塗装部 藤本)

|
マンキヴィッツ社の外観
100_5762.jpg

ポリエステルウレタンを樹脂に採用したアレクシール

基本性能の高さは言うまでもないがアレクシールの場合
更に様々な添加剤を加えて性能アップを計っている
その効果を確かめる為の測定機器にも抜かりなく実験機器を操作する
白衣を着た人々が大勢働いている様はさながら化学実験施設のようだ
アレクシールが化学技術の結晶だということが実感できる

企業秘密のために写真は撮らせてもらえなかったのが残念だが
塩水をかけ続け塩害を調べる機械 高湿度中での耐久性を調べる機械
塗料の剪断、曲げ強度などを調べる機械
自社のテストピースだけではなく他社から依頼されたテストピースも
混在していることからもアレクシールを開発、製造するマンキヴィッツ社の
測定機器の優秀さとテスト技術の高さが伺い知れるだろう

特に充実していたのがUV関連のテスト機器類
UVとはUltraviolet(ウルトラバイオレット)の略
可視光線における一番短い波長である紫よりもさらに短い波長の光 という意味だ
日本語では紫外線 紫の外の光線と表記される
UVの特徴は人の肌を老化させるだけではなく化学的な作用を及ぼす
化学的に結合して成り立っている塗料の結合を分解してしまうということは
つまり塗料ではなく別の物に変化してしまう ということ
ツヤが引けたり表面がボロボロと剥がれ落ちたりするのは塗料が別の物質に
変化してしまった証拠なのだ

余談だが赤色の車に乗っていて色あせが激しいと感じたことはないだろうか
赤という色は赤い顔料を使っている色 という言い方もできるが
赤以外の波長を吸収してしまう色 とも言い換えることができる
赤い波長の光だけを反射するので赤く見える という訳
白はどうか
白は光の三原色である 赤 青 緑 を均等に反射する色である と言える
熱源とも言える赤外線をも反射するので直射日光下でもあまり温度が上がらない
ということは経験的にご存知であろう
では黒はどうだろう
黒は全ての波長の光を吸収するので黒く見えている という色だ
当然赤外線も吸収しやすいので炎天下で黒い車が恐ろしい熱さになっているのを
体感された方も多いだろう

そして赤という色は赤以外の短い波長 青から紫にかけての短波長を吸収する
ということを意味する
つまり紫外線を吸収しやすい色 であるとも言える
赤は色あせしやすいのだ
黒も同様である 黒の場合は紫外線による影響だけでなく赤外線による
熱の影響もあるのだから劣化の早さは想像に難くない

余談が長くなったがUV抜きでは塗装の劣化について語ることは不可能なので
取り上げてみた
マンキヴィッツ社におけるUV機器の充実ぶりを見てもマンキヴィッツがいかに
紫外線による劣化について重要視しているかが良く分かる
ポリエステルウレタンという優秀な樹脂を使っていても劣化してしまっては
全く意味がない
そして紫外線対策に対して、またそれ以外の面に関しても
マンキヴィッツ社が持っている最大のアドバンテージが
Aviasion(アビエーション)と呼ばれる航空機塗料部門を持っている点だ
常に強い紫外線に曝され続ける海の上
だがその船の世界よりもさらに過酷な条件に曝されるのが飛行機の世界だ
そしてアレクシールにはアビエーション部門の技術がフィードバックされている

アレクシールには最先端のUVカット加工が施されているのだ


車の世界でも名だたる大メーカーはフォーミュラカーレースに参戦して
技術を磨きその技術を市販車にフィードバックしているのだ
もちろん宣伝効果も期待してのことだとは思われるが
戦いの場で磨いた技術はかけがえのないものになっているはず

航空機の塗装はそれに匹敵するだけの過酷な現場なのだ
そして技術のフィードバックに関しては会社の内部構造にもかかわってくるはずだが
マンキヴィッツ社は様々な部署どうしの垣根が低く、部署ごとの交流が
頻繁に行われているようであった
実際 ピカピカに仕上げられたウッドのテーブルトップがあったので
質問すると「あれは航空機用のクリアーで仕上げたテーブルトップなんだ きれいだろ」
との答えが返ってきた
大塗料メーカーではあり得ない話だろう
マンキヴィッツの社員が言っていた
「うちは大きなグループ会社ではないから情報の行き来がスムーズに行えるんだ
だから開発も早く行えるし小回りもきくと言う訳さ」

マンキヴィッツの社員たちと話をしていて一番感心したのが
我々が化学のことなど一切考えずに「こんな塗料が欲しいんだけど」と言っても
それについて真剣に真摯に考える姿勢であった
普通は「化学を知らないド素人が何言ってやがる」と鼻で笑われて
軽くあしらわれるのがオチなのだが
マンキヴィッツ社の社員は誰と話をしてもそんな態度を取る人間はいなかった
だからこそアレクシールという性能が優秀というだけではなく
施工者にとっても使いやすい塗料が生まれたのであろう

小回りが利く という会社のメリットを生かして現在の製造業のトレンドでもある
多品種少量生産にも対応しているマンキヴィッツ社
「特注の塗料でもすぐ作って送るよ」と言ってましたね

ドイツにおける最先端科学技術の発信基地であるハンブルク
それは昔も今も変わらない
そんな場所で百年以上技を磨き続けたマンキヴィッツ社
これからもすごい塗料を開発販売し続けるのだろう