アルミ再生に関しての一つの回答 (塗装部 藤本)

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ツナタワーやアウトリガー 各種手摺類にはアルミが使われている

通常アルミにはアルマイトという陽極酸化処理が施されサビにくいように
作られているのだが実は'酸化'というだけあってあらかじめ表面をサビさせることによって
アルミの敵である白サビから身を守っている という仕組み
鉄に黒サビを作ることによって赤サビが発生しないようにするのと同じようなものだ
毒をもって毒を制しているのだ

だがアルマイトも年月と共に劣化したり傷がついたりすると
そこに白サビが発生してどんどんアルミを腐食させてしまう
古い船のアルミパーツが粉ふきいものようにサビているのはよく見かける光景だろう
アメリカではタワーを建て替えたりするのが一般的であるようだが
日本ではまだ主流になるとも思えないし金銭的な面を考えても
気軽にお薦めすることもできない
白や黒に塗装してしまうのも一つの解決方法であろう
でもどうしてもアルミの地色にこだわりたい人も多いようだ

そこでここ数年 塗装によってなんとかならないかと試行錯誤を続けてきた
劣化が軽微な場合にはクリアーコーティングを施すだけで表面のツヤが蘇り
美しさを取り戻すが、劣化が重度の場合は汚い部分が透けて見えるので
あまり効果がない
それではとメタリック塗料で塗って汚くなった部分を隠してみた
メタリック塗料はクリアーにアルミの粉を混ぜたものなので
うまくいくのではと思ったのだがダメだった
確かに汚れは隠れたのだが質感がアルミのそれではなく安物の鋼管パイプの
ようになってしまった
色々試した結果 メタリックのアルミ粉の粒の大きさに原因があることも
分かってきた 細かくなればなるほどアルミの質感に近づくのだが
市販のメタリック塗料ではそんな細かいアルミ粉は使われていない

遂には超微粒子のアルミ粉を特注で作ってもらいそれを塗装してみたところ
かなり満足のいく仕上がりとなった
その上からアレクシールのクリアーでコーティングする
特注の塗料ゆえ値段的には高価な物になってしまったが
これを現時点でのアルミ再生の一つの回答としたい

アルミ地金の質感を保ちつつ汚れも隠す
あまりに雰囲気が良いのでアルミに限らず他の部分の塗装にも応用できそうだ
実はもう室内で使われることが決まっているのだが今はまだ秘密にしておきましょう

上の写真はかなり腐食が進んで汚かったバウのハンドレールにこの再生塗装を施したもの
見違えるようにきれいになった
アルミパーツの腐食に悩んでいる方は是非一度御相談を
きっと満足頂けると思います