

「帰って寝たらまた夜中に来て塗ってください」
との塗装部尾添の厳しいお言葉
雨やスケジュールの都合から発せられた言葉であるのは
もちろん理解できるので「OK」と返事をする
そして深夜 天気予報をチェックし雨の心配がないことを確認
家を出るとなんとけっこうな霧が
これでは塗装できない 霧も粒が小さいというだけで雨と同じ水だ
空気中に溶け込める水分量は気温によって決まる
暖かいコーヒー程沢山の砂糖を溶かし込める
あれと同じで湿度の高い空気が何らかの要因で冷やされると空気中に
含まれていた水蒸気を(水蒸気は目に見えない)空気が保持できなくなり
水滴となって表出する
これが霧の正体 この辺りは水辺が多いので運河や川の水に冷やされ
霧が発生したと推測できる
故に夜明けが近づき気温が上がれば霧は消えるだろうと考え会社に向かう
するとそこに広がるのはなんとも幻想的な光景
ジットリと肌にまとわり付く湿気を感じつつ光が滲む夜の街を自転車で疾走する
いつもの見慣れた風景がどこか外国の様にも感じられかなり新鮮
仕事のことを考えるとそんなことも言ってられないのだが
楽しめることはなんでも楽しんでおこう というのが僕の流儀
会社までの異次元トリップを堪能した
今日の予定はバートラム50のライン塗装とブレイカーズ37のパーツ塗装
夕立が来るかも という予報のため昼すぎまでに予定を終え
バートラムに入れた青ラインに合わせ船底塗料の調色を行う
青ラインも今回はアレクシールを調色して作ったオリジナルカラー
島で水中ライトに照らされた姿を想像しながら作る
オーナーの希望は黄色ハルに赤と青のライン
同系色でない複数の色の組み合わせはそれぞれの分量を間違えると
とんでもないことになりかねないので CGを作成しラインの太さを決定した
結果的には斬新で尚かつかっこいいものとなった
この日は色々なことが同時に進行した日だった
他にはブレイカーズ37のsugi-sack氏によるトランサムチークのドローイングが
完成したり同じくブレイカーズ37のハードトップを大工金城がインフュージョン
により作成していたりと盛りだくさんな1日であった
僕はというと睡魔に勝てなくなり定時にあがらせてもらうと
海よりも深い眠りへと急速潜航したのであった
その為作業途中の写真しかありません
完成写真はまた後ほどということで




